2歳頃のお子さま向けに、基本図形の「三角形」に親しむ知育をご紹介します。おうちのなかで三角形のものに注意を向けてみましょう。三角形への理解を深めて、図形的思考の基礎的な感覚を育みましょう。
三角形を身近に感じることで
図形的思考を育もう
今回の知育では、図形の基本である「三角形」の形と名称を確認します。身近にある三角形を宝さがし感覚で見つけることで、小さいうちから三角形への理解を深めていきましょう。
親子で一緒に三角形を確認していくことで、
●目でみて手で触れた三角形の名称と形状を合致して習得する「受容的思考力」
●ここにも三角形がある、三角形に見えると発見できる「拡散的思考力」
などが磨かれます。
お子さまの目の先には、大人では気づかないような発見がたくさんあります。宝さがし感覚でお子さまと三角形を見つけていきましょう。
お子さまと一緒におうちの中の
三角形に触れ合おう
三角形の積み木や三角形のおもちゃを使って、三角形の形と名前を確認しましょう。
三角形の積み木やおもちゃがない場合は、ハンカチを半分に折って三角形の形を見せてもいいですよ。
三角形の特徴を共有しよう
三角形をお子さまに見せながら一緒に遊びましょう。遊びのなかで角が3つある形が三角形だと確認することが大切です。
【声掛けの例】
保護者さま「今、持っているこの形、何に見えるかな?」
保護者さま「(食べるフリをしながら)むしゃむしゃ。そうだね、おにぎりみたいだね。」
保護者さま「(角を指さしながら)お山が1・2・3で、3つあるね。これが三角形だよ。」
保護者さま「一緒に触ってみようか、チクチクが1・2・3!」
保護者さま「(丸い積み木・おもちゃと比較しながら)とがっているからぶつかると痛いよね」
普段から「三角のおにぎりを食べよう!」と形を意識した声がけをすることで、お子さまは三角という形がどういうものかを理解していきます。ほかにも山や屋根など日常の生活のなかにある三角形を見つけたら「三角の〇〇だね」と声がけしてみてください。
お子さまが「さんかくけい」と言えなくても問題ありません。まずは角が3つあるこの形が三角形であると理解していくことが大切です。
おうちにある三角形を一緒に探そう
積み木以外にもおうちのなかには三角形がたくさんあります。遊び感覚で一緒におうちの中にある三角形を探しましょう。おうちの方の声掛け次第でいつものリビングがお子さまにとって宝の島のように見えてきますよ。
「三角形の穴から〇〇ちゃんみーつけた!」と手で作った三角形の穴からお子さまを覗き込むように声をかけ、お子さまの真似したくなる好奇心を刺激します。他にこんな声掛けの例もおすすめですよ。
【声掛けの例】
保護者さま「〇〇ちゃんも手で三角形ができたね!」
保護者さま(ハンガーと手の三角形を照らし合わせながら)「あ!あそこにも三角形みーつけた!」
保護者さま「他にもおうちの中に三角形あるかな?」
保護者さま「三角形探しの冒険にでかけよう!」
お子さまの気分を盛り上げて、身近にある三角形を一緒に探してみましょう。ハンガー以外にも、ちりとり、コーヒーフィルター、三脚の椅子、お菓子の箱、ワイングラス、窓から見えるお隣の家の屋根など意外なところに新たな三角形を発見することができますよ。
まだまだたくさんある三角形探し
家の外を出てみると、街は三角形であふれています。道路標識やお散歩中のカラーコーン、公園の滑り台、遠くの山々など、お子さまの目線でも三角形を見つけることができます。
また、食べ物にも三角形はたくさんあります。おにぎり、サンドイッチ、お稲荷さん、はんぺん、こんにゃく、ショートケーキ、ピザ、八つ橋などなど。日常の食卓の中で「三角形のサンドイッチを食べよう!」と三角形という形と名称を繰り返すことで理解できるようになっていきます。
小さいうちから、図形の基本である三角形を日常生活の中でなじませておくことは、図形的思考力だけでなく、今後の知能の発達にも有益です。
こんなところにも三角形みーつけた!という新しい発見を親子で楽しんでみてください。