今回は、3歳までのお子さま向けにストローとタコ糸を使ってできる知育をご紹介します。
指先を使って、大人のマネをすることで思考力が鍛えられますよ。ぜひお試しください。
ストローに糸を通す指の運動が知能を高める
今回はおうちにある「ストロー」と「タコ糸」を使って指先を動かす知育です。
生まれてから4~5歳頃までは、指先の運動と知能には大きなかかわりがあるといわれます。そのため、小さいうちは積極的に指先を使うことが脳の活性化につながります。
また、指先を動かすだけではなく、大人の作業や作ったものを真似することで、図形的・記号的な思考領域が刺激され、
●色と名称を理解する「受容的思考力」
●お手本と同じになるように色を選んでいく「集中的思考力」
などが磨かれます。
ストローにタコ糸を通すだけと作業自体はむずかしくないので、小さいお子さまから取り組み始められるのもポイントです。
「ひも通し」のマネっこから始めよう
最初はストローにタコ糸を通す練習をします。
市販のストローを2~3cmほどにカットしたものを数本分と、30cmほどに切ったタコ糸を用意したら準備完了です。
まずは保護者さまが「今からこのストローに糸を通すよ。見ていてね」とやって見せます。ストローをタコ糸のちょうど半分くらいまで通すのを見せたら、「◯◯ちゃんもやってみて」と促しましょう。
お子さまは見様見真似でチャレンジしますが、ほとんどのお子さまはストローの端っこを引っ張ってストローをタコ糸の半分までもっていくやり方がわからずに戸惑います。このとき、正しいやり方を教えるのではなく、何度も手本を見せて本人がやり方に気づくように促すことが大切です。本人が考えることに意味があるので、口は出さず見守ってくださいね。
小さいお子さまですと、タコ糸が柔らかすぎてうまくできないこともあります。その場合は、タコ糸の先端2cmほどをセロテープで巻いて固定すると、ストローに通しやすくなりますよ。それでもむずかしそうなら、タコ糸の代わりに手芸用のモールを使ってみてください。
色とりどりの「首飾り」を作ろう
糸を通すのができるようになったら、次は「首飾り」づくりに挑戦しましょう。
首飾りづくりではストローの色の違いを見分けることにも意味があるので、さまざまな色のストローを用意してください。異なる色のストローがなければ、マジックなどで塗って色分けしても構いません。
さまざまな色のストローの準備ができたら、それらをタコ糸に通して首飾りの見本を作りましょう。そして「これと同じ色になるように◯◯ちゃんも作ってみてね」と促します。
同じ色のストローを同じ順番で通せているのかを確認してください。色の違いや順番に気が付かないときは、見本を一緒に見ながら「赤色の次は何色かな?」というように色や順番のヒントを与えてください。ここでも正解を教えるのではなく、問いかけで自分で考えるためのヒントを与えるのがポイントです。
楽しみながらたくさん指先を動かそう
指先を使う動作は、何度も何度も繰り返すほど効果があります。せっかく取り組んでも数回で飽きてしまってはもったいないですね。
お子さまが楽しく繰り返せるように、保護者のみなさまも一緒に楽しむ姿勢を大事にしてください。小さいお子さまは大人のマネをするのが大好きです。タコ糸にストローを通しながら、「キレイな色の組み合わせだね」「ステキな首飾りができたね」など気分を盛り上げることで、お子さまも前向きに取り組んでくれるはずです。