
6歳頃のお子さまに向けた、言葉と思考に関する知育をご紹介します。
お題に応える遊びや見つけるゲームを通して、言葉をたくさん作ってみましょう。言葉をたくさん思いつくことは、新しいアイデアを思いつくことにつながります。子どもの発想力を伸ばしていくことができますよ。
言葉作りは発想力の土台

年長にもなると、子どもはモノや概念の理解が深まり、言葉の使い方も流暢になってきます。
そこで今回の知育では、言葉をたくさん作り出すことから、発想する力を鍛えていきます。1つの事柄から思いをめぐらし言語化していくことで、創造性を高めていくことができますよ。
お題にそって言葉を発することや目にしたものを言葉で表すことで、言葉の意味で物事を考える「概念的思考」が刺激され、
●言葉の意味を正しくとらえる「受容的思考力」
●言葉からさまざまな属性を発想する「拡散的思考力」
などが磨かれます。
言葉のアウトプットを楽しみながら、お子さまの創造力を伸ばしていきましょう。
言葉から発想することに慣れよう
言葉をたくさん作る遊びをご紹介します。くじびきから言葉を作る遊びと、絵本や写真アルバムから言葉を探すゲームです。ひらがなの読み書きを練習しているご家庭では、述べた言葉をお子さまに書いてもらったり、保護者の方が紙に書いて見せてあげたりして、文字への興味も高めてあげるとよいですね。
「『あ』のつく言葉は?」くじびきで言葉作り

最初にくる文字をくじびきで決めて、その文字で始まる言葉を子どもにたくさん答えてもらいます。
例)「あ」をひいたら、「あめ」、「あさ」、「あみもの」など。
くじびきはあらかじめ用意しておきます。メモ帳やおりがみを活用して、「を」と「ん」以外の文字を書いておきましょう。ひらがなの練習になるので、お子さまに書いてもらってもよいですね。
また、お子さまが答えられたら、「すごいね!あめ、あさ、あみもの…たくさん言えたね」と褒めてあげてください。自信になって次はもっとたくさん言おうとやる気を出してくれますよ。
「見えるものを言葉に」絵本や写真から言葉探し

読み慣れた絵本や家族のアルバムを見て、思いつく限りたくさん言葉を作ってもらいます。
例)家族で遊ぶ様子の写真を見て、「とけい」、「とらんぷ」、「テーブル」など。
もし何を答えたらいいのかと戸惑っている様子が見られたら、「これは何?」とモノを指して誘導してみましょう。1つ2つ答えられたら、「ほかには?」と聞いて自分で探すように促します。
慣れてきたら3文字以上など指定して、長い言葉を作るようにしてみてください。
できるだけたくさん言葉をつくることで、言葉を発する力、ひいては言葉から物事を発想する力を養います。
ふだんから言葉を作る練習を
そもそも言葉を知らないと、見たものを表現できませんよね。お子さまの語彙数は普段からどれだけ言葉に触れているのかに左右されます。ぜひ日常的に語彙を増やす工夫を取り入れてみてください。
日常会話をしているときやテレビを見ているとき、外へ散歩に行ったとき、「これななんだろう?」「どんなモノがある?」「何が見える?」などとお子さまに尋ねてみてください。
また本や図鑑などを一緒に見ながら、物の名前を覚えていくのもおすすめです。
お子さまと一緒にさまざまな経験をしながら、言語力をアップしていきましょう。