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これで来年もキレイ!
ココだけはやっておきたい大掃除ポイント

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

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手ごわいレンジフードをチェック!壁を触ってベタベタしてたら要注意

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一見キレイに見えるレンジフードも、周囲を触ってチェックしてみるとベタベタしていることが。きちんと排気ができているかチェックしておきましょう。

来年も美しい我が家であり続けるために、大掃除で見逃しがちなお手入れポイントや、がんこな汚れの落とし方、壁や床の傷の補修方法をご紹介します。まずは手ごわいレンジフードから。実はレンジフードの汚れは、キッチンだけでなく、部屋全体の汚れに繋がっています。

炒め物などの料理の時に出る油煙は、名前のとおり油が混じっていますので、きちんと排気ができていないと、周囲の壁や照明器具を油でベタベタにしてしまいます。換気扇の汚れは、そのまま部屋の汚れに繋がっているのです。

排気が上手くできていない原因には、フィルター詰まりや内部の油汚れなどが考えられますが、換気扇の使い方に問題がある場合もあります。大切なことは料理をする際には必ず換気扇をまわすこと、また料理を始める10分ほど前にスイッチを入れて排気の流れを作っておくと、家の中をキレイに保ちやすくなります。

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シンクに栓をして漬け置き後、こすり洗いをしましょう。その際はゴム手袋をするのを忘れずに。塩素系漂白剤は絶対に混ぜないよう注意しましょう(資料提供:株式会社ダスキン)

がんこなフィルター汚れの効率的な落とし方については、お掃除のプロ「ダスキン」の広報担当者に教えてもらいました。

まず使用方法に従って溶かした「酸素系漂白剤」と、ティースプーン1~2杯の「台所用中性洗剤」を加えた漂白剤溶液を作って15~20分ほど漬け置きしてから、こすり洗いをすると汚れが落ちやすくなるとのこと。ただし塩素系漂白剤は絶対に混ぜないよう注意し、洗剤は必ず中性洗剤を使いましょう。換気扇のお掃除は大変ですが、家の中を美しく保つためにとても大切なこと。今年一年の汚れを頑張って落としておきましょう。

忘れがちな窓・アミ戸をチェック!台風後の塩は落としておきましょう

大掃除でつい後回しにしがちなのが窓まわりです。実はダスキンの大掃除アンケートで「大掃除し忘れた場所」の第1位は窓とアミ戸です。特に今年の大掃除では、忘れずにやっておきましょう。

と言うのも、今年は台風が多く、海の水をまき上げながら通り抜けたため、かなりの内陸部でも塩害が報告されています。窓やアミ戸に塩が付いたままにしておくと、傷みが早くなることもありますので、今年のうちに落としておきましょう。

窓ガラスの曇りやアミ戸の汚れは、掃除道具を上手に使えば、なんと掃き出し窓4枚で約30分で終わってしまいます。準備する物は、ガラス用洗剤、スクイージー、雑巾、マイクロファイバークロス、ゴム手袋、そして要らないタオルです。

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ステップ1:窓ガラスの掃除方法は、まず洗剤を×印にスプレー。床は汚れないようにタオルを敷いておきましょう

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ステップ2:スクイージーで洗剤と汚れをふき取って完成!

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アミ戸の掃除方法は、湿らせたマイクロファイバークロスで挟み拭きをすれば完成!縦横にふけばアミも緩みません(資料提供:株式会社ダスキン)

こんなに簡単にきれいにできるなら、さっそくチャレンジしたいもの。アミ戸のお掃除方法については、「住まいのお悩み相談」でも皆様のアイデアをご紹介していますので、そちらも参考にしてみてくださいね。

今年は忘れずに窓とアミ戸のお掃除をして、来年も美しく気持ちのいい我が家にしましょう。

⇒住まいのお悩み相談室/お悩みテーマ「網戸のお手入れ」

普段は見ない場所をチェック!剥がれや傷が大きくなる前に直す方法

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ボールペン跡はこすらないのがコツ。プラスチック消しゴムで押し付けるように油分を吸い取りましょう(資料提供:株式会社ダスキン)

大掃除は、普段あまり見ることが無い場所をチェックするチャンスでもあります。壁や床の汚れや傷を見つけたら、この機会にキレイに直してしまいましょう。傷は小さいうちに、汚れは早いうちに取っておくのが我が家を美しく保ち続けるコツです。

今回は、家にある道具を使った手軽な方法をご紹介します。壁紙をお掃除していてボールペンの落書きを発見!なんてことがあったら、消しゴムを使ってキレイにしましょう。と言ってもこするのはNG。ボールペンは油分ですので、プラスチック消しゴムで押し付けるように油分を除去しましょう。薄く目立たなくできます。

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壁紙の剥がれた部分に木工用の接着剤を注入し、缶コーヒーやスプレー缶など硬いスチール缶を転がして圧着しましょう。はみ出た接着剤をふき取るのも忘れずに(資料提供:株式会社ダスキン)

壁紙が剥がれ掛かっていたら、破けてしまうまえに直しておきましょう。準備するものは木工用の接着剤とローラー代わりにするスチール缶です。

壁紙の補修方法についても、住まいのお悩み相談で皆様のアイデアをご紹介しています。

⇒住まいのお悩み相談/お悩みテーマ「壁紙」

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フローリングの傷を見つけたら、小さな剥がれならすぐに直しておきましょう。キレイが長持ちします(資料提供:株式会社ダスキン)

また大掃除中にフローリングの傷を発見することもあります。表面の軽微なめくれなら、壁紙の剥がれと同じく、木工用の接着剤と圧着する重しを使って補修ができます。

しかし千切れてしまっていたり、傷になっていたりしたら本格的な補修が必要です。自分で行う場合は、ホームセンターなどで売っているフローリング用の補修キットを使いましょう。その際は、クレヨンタイプよりも電熱コテを使うタイプの方が仕上がりが良くなります。

大掃除は住まいを見直すチャンスです。来年も我が家をキレイに保ち続けるために、効率よく大掃除を済ませて、気持ちのいい新年をお迎えくださいね。

取材協力:株式会社ダスキン

※コラムの内容や掲載商品は執筆時の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認ください。実施する際は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。

Yuu

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。