玄関をもっとひろびろとさせたい、リビングに広がりを感じさせたいといった悩みは少なくありません。最近では、おうち時間が増えたことで、部屋が狭く感じられるようになったという声も。そこで今回は、インテリアの工夫で部屋を広く見せる7つのテクニックをご紹介します。
視線を通す、
ロースタイルを中心に大物は部屋の奥に
部屋を広く見せる1つめのポイントは、視線を通すことです。
圧迫感や存在感がある家具が目に入りやすい位置にあると、そこで視線が遮られ、部屋が狭く感じられてしまいます。
コツは部屋の中心部はできるだけ開けておくこと、また入り口から窓までの間に視線を遮るものを置かないようにすることです。
家具はロースタイルを選び、大物家具はできるだけ部屋の奥にレイアウトを。特に面積が大きいダイニングテーブルは低めを意識し、ボリュームがあるソファーは奥の壁面に寄せて置くことで、空間の中心部の視界が開け、部屋が広く感じられるようになります。
床面を見せる、
収納や家具は床から浮かせる
部屋を広く見せる2つめのポイントは、できるだけ床面を見せることです。
玄関収納を床から浮かせたり、和室の収納を吊り押し入れにしたり、床をライトアップして強調するのも、床面を見せることで空間を広く感じさせる効果があるからです。
家具はできるだけ脚付きを選ぶ、テーブルの天板はガラスなど透明感のある素材を選ぶ、壁面収納は床から浮かせて取り付けるなど、床面を見せる工夫をすると、部屋が広く感じられるようになります。
視線の抜けをつくる、
透明感がある扉材や余白あるデザインに
部屋を広く見せる3つめのポイントは、視線の抜けをつくることです。
壁面収納は、バラバラに家具を置くよりも部屋をすっきりと見せてくれる効果があります。その際は、扉の色はできるだけ明るく、反射率が高いツヤのある素材を選ぶと圧迫感が軽減します。
そこにもうひと工夫!視線の抜けを意識したデザインにすると、部屋が広く感じられるようになります。例えば、ガラスやアクリルパネルなど透明感がある扉材を使ったり、一部をオープンの棚にして余白をつくったり。
ぎっしり詰まった本棚も、1マスだけ本を抜き取って飾り棚にするだけでも、空間の印象が変わります。
視線を遠くへもっていく、
フォーカルポイントをつくる
部屋を広く見せる4つめのポイントは、視線を遠くへもっていくようにすることです。
部屋に入った瞬間、手前にある物に目がいってしまうと、部屋が狭く感じられてしまうもの。そこで、強制的に部屋の奥に視線を持って行くようにコントロールすることで、空間に奥行きが生まれます。
例えば、部屋の一番奥、目に入りやすい位置にアクセントになるような大きな花や観葉植物、オブジェを置いたり、壁には絵画、窓には華やかなカーテン装飾をしたり。このように視線を集める場をフォーカルポイントと呼び、焦点まで距離が遠いほど部屋が広く感じられます。
フォーカルポイントは際立たせることが大切ですから、視線が分散しないよう他の部分は統一感を持たせ、色も抑えめにするとよいでしょう。
広がりを感じさせる、
鏡に照明や床面をうつりこませる
部屋を広く見せる5つめのポイントは、鏡のうつりこみを利用することです。玄関ホールに鏡は定番ですが、廊下やリビングなどにも取り付けると、空間の広がりを感じられるようになります。
鏡を取り付ける際は、うつりこみをしっかり確認することが大切です。コツは床面や照明器具、外の景色などを上手にうつりこませることです。
鏡はサイズや色、カットのデザインによってイメージが変わり、また重量がありますので、取り付けの際は専門家に相談することをおすすめします。こちらの写真は野村不動産グループカスタマークラブのお客様サービスの中にあるインテリアサロンです。オーダーミラーも取り扱っています。
屋外への連続性を演出する、
ベランダやバルコニーを活用する
部屋を広く見せる6つめのポイントは、ベランダやバルコニー、専用庭などがある場合は、室内から屋外への連続性を演出することです。
コツは窓の外の存在感を高めること、そして室内からの繋がりを強めることです。床にはウッドデッキや専用タイルを敷き、アウトドア用の家具などを置くのもよいでしょう。室内だけで完結していた空間が、屋外へ広がって感じられるようになります。
ベランダやバルコニー、専用庭などを活用する際は規約の確認を忘れずにしましょう。マンションごとに使用できる材料や工事方法が異なります。また大規模修繕時には撤去して室内へ移動させる必要があります。設置の際は、強風対策なども含め、専門家に相談することをおすすめします。
アクセントクロスで奥行きを感じさせる、
タイルなど異素材でプチリフォームも
部屋を広く見せる7つめのポイントは、壁紙選びの工夫にあります。
築10年ほど経っていたら、そろそろインテリアのリフレッシュをしてみるのはいかがでしょうか。例えば、部屋の奥の壁面に、華やかな色柄の壁紙を張れば、空間に立体感と奥行きが生まれます。
これはアクセントクロスを使ったフォーカルポイントのテクニック。他にも、タイルなどの異素材を張るアイデアもあります。部屋の全ての壁紙を張り替えなくても、その面だけのプチリフォームで空間のイメージが変わります。
家具のレイアウトや選び方、インテリアの工夫で、広がりある空間づくりを目指してみてくださいね。
野村不動産グループカスタマークラブのお客様向けサービスの中にあるインテリアサロンについてはこちらに詳細がありますのでご覧になってみてください。 https://www.nomura-interior.jp/interior-salon/index.html
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