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我が家でリラックス!癒しのパーソナルスペース作り

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

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おうち時間が長くなり、個のスペースの大切さが見直されています。ひとりでゆったりとした気持ちで過ごせる、お気に入りの場所を作ってみませんか。今回は、インテリアで癒しのスペースを生み出すアイデアや、書斎のリラックス感をアップさせるアイテムなど、心落ち着くパーソナルスペースづくりをご紹介します。

家族で過ごす時間が増え、
パーソナルスペースの充実が大切な時代に

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ゆったりとした気持ちでリラックスできるパーソナルスペースづくりをしてみませんか。

コロナ禍を通じ、家族で過ごす時間が増えた方も多いのではないでしょうか。「家族時間の変化と住まいに関する調査(※)」によると、4人に1人がコロナ禍で家族時間が増えたと回答し、その増えた時間は1日あたり4.4時間という結果が出ました。

家族と一緒の時間は楽しいものですが、いつも一緒となると、たまにはひとりでリラックスした時間を過ごしたいと思うもの。個が充実してこそ、一緒の時間が更に幸せに感じられることでしょう。

ストレスが多い今の時代だからこそ、家の中で本当にくつろげる場所が必要です。心から癒されるお気に入りのパーソナルスペースづくりの工夫をしてみましょう。
(※家族時間の変化と住まいに関する調査/株式会社LIXIL調べ)

グリーンや壁紙でゾーニング、
インテリアで作る癒しのスペース

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木陰でリラックス気分。グリーンで空間をゾーニングすれば、そこに癒しのスペースが生まれます。

壁で囲んで新たに部屋を作らなくても、インテリアでゾーニングをすれば、リラックスできるパーソナルスペースを手軽に作ることができます。

ゾーニングとは部屋の使用目的に合わせて空間を区分することを言い、観葉植物や家具、壁紙、カーテン、ラグなどを使ったり、椅子やソファーの向きを変えたりするだけでも、空間に独立性を持たせることができます。

例えば、リビングの一角に大きな観葉植物を置いて、生活空間から切り離すようにゾーニングすれば、葉で視線が遮られることで日常生活から離れることができ、まるで木陰にいるようなゆったりとした気分が味わえます。

LDKがワンルームの場合は、ダイニングとリビングの間にグリーンを配置すれば、部屋を狭く感じさせることなく、リビングに独立性が生まれリラックス感が高まります。

植物は心を癒す効果があり、リラックススペース作りには欠かせないアイテムです。上手に使って我が家の居心地アップを目指しましょう。

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アクセントクロスを使ったパーソナルスペースのアイデアもあります。トレンドの南国柄もこんな色使いならとてもエレガント。マスタードイエローの壁紙がほどよいインテリアのアクセントになり、のんびりとしたリラックス感が味わえそうです(壁紙 RE51417 / サンゲツ

壁の一部にアクセント壁紙を貼ってゾーニングする方法もあります。お気に入りのアートな壁紙を部分貼りしてそこに椅子を置けば、そこはもう自分だけのスペース。グリーンやフロアスタンドなどと組み合わせて、心落ち着くパーソナルスペースづくりをしてみてください。

お気に入りのリラックスチェアに、
ひざ掛けと照明をプラスして

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ミラノで活躍する日本のデザイナー大城健作による優美なアームチェア。高度な細工 から生み出されるしなやかさと無駄のないコンパクトなデザインは、後から買い足しがしやすく、ラグジュアリーモダンなインテリア空間を一層引き立ててくれます。意図的に低くした座面と傾いた背面に身体を預ければ、身も心ものびのびとリラックスできそうです( Arabesque アラベスク / ポルトローナ・フラウ東京青山

リビングの一角にお気に入りの椅子を置いて、自分だけのリラックススペースにするのはいかがでしょう。椅子は座り心地のいい休息のための椅子を選んで。もちろんその際にもグリーンの力を借りましょう。あとはひざ掛けとクッションがあれば、ゆったりと落ち着けるパーソナルスペースになります。

書斎のリラックス感をアップさせる、
インテリアや香りの工夫

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ワークスペースにもリラックスの要素を。素足が気持ちがいいと肩の力が抜けてリラックスできます。

書斎のインテリアにもひと工夫して、リラックス感をアップさせましょう。ワークスペースは緊張感が必要ですが、そうは言っても緊張をし続けていれば疲労がたまってしまいます。リラックスができてこそ、集中力も高まることでしょう。

例えば、足元に肌触りのいい小さなラグを敷くのはいかがでしょうか。足の裏が気持ちがいいと、肩の力が抜けてリラックスができます。靴下やスリッパを脱いで素足で心地よさを感じ、疲れを癒しましょう。

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深いブルーでコーディネートされた書斎。すっきりと整理整頓された空間なら、心を落ち着けて仕事に取り組めそうです(ベカントデスク 昇降式、アレクス引き出しユニット / イケア

小さなラグは季節に合わせて素材を変えると快適です。夏は綿や麻、冬はウールやムートン、シルクなら四季を通じて気持ちのいい足触りが楽しめます。

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石灰岩の粉末や亜麻仁油など天然素材100%のリノリウムのデスクトップです。お気に入りの小物に囲まれるのもリラックス空間を作るポイントです(ベカントデスク 昇降式 / イケア

インテリアが人に与える影響は大きく、心の状態も左右します。五感が幸せな空間づくりをすることで、本当に快適なスペースになります。例えば、散らかった書斎では、つい心も乱れがちに。リラックスができる空間にするためには、収納を見直すことも必要です。

インテリアのカラーにも気を配りましょう。南国の海の色のような青はストレスで火照った心をクールダウンさせ、癒しを感じさせてくれる効果があります。

他にも、音が気になる時はノイズキャンセリングイヤホンを使って静かな環境を作ったり、アロマで好みの香りで空間を満たしたり。リラックスしやすく集中力が高まる書斎スペース作りを目指してみてください。

ひとりで楽しむアウトドアリビング、
ベランダをお気に入りの空間に

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小さな椅子でも外の空気の中で過ごす時間は格別です。折り畳み式ならコンパクトに収納することができます(トルパローチェア / イケア

ベランダがある場合は、そこにリラックススペースを作るのはいかがでしょう。生活空間は室内だけに限るものではありません。小さな椅子をひとつベランダに置くだけで、そこは自分専用のアウトドアリビングです。空を眺め、外の空気を吸って過ごす時間は、心癒されるひと時になることでしょう。

時節柄、ストレスが多い毎日が続きますが、リラックスできるパーソナルスペースづくりで、毎日を快適にお過ごしくださいね。

※コラムの内容や掲載商品は執筆時の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認ください。実施する際は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。

Yuu

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。