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ちょうどいいミニマムライフ
限られた面積で快適に暮らす

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

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「プラウド板橋区役所前」モデルルーム(2021年6月撮影)

限られた床面積でも工夫次第で、快適に暮らすことができます。今回は、50m²以下のマンションのモデルルームの事例から、ちょうどいいミニマムライフを実現するアイデアをご紹介します。

工夫次第で快適に
限られた床面積でちょうどよく暮らす

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<専有面積42.79m²の間取りの家具レイアウト例>
リビングと洋室の間仕切りは、開閉可能なウォールドアで構成されています。

こちらは、専有面積42.79m²のマンションの間取りです。

リビングと洋室を分ける間仕切り壁は、固定された壁ではなくウォールドアで構成されています。自由に開閉が可能なので、解放すれば約18畳の大空間に、閉めれば個室を確保することができるなど、ワンルームから2LDKまで自在に間取りを変えることができます。

また廊下が短く計画された間取りなので、その分、水まわりや居室空間にゆとりが生まれています。

限られた床面積でも、間取りや壁のつくり、家具選びの工夫でも快適に暮らすことができます。無駄なく、でも必要な部分はしっかりと効率よく。ちょうどいいミニマムライフがおくれそうな住まいです。

シーンに合わせて間取りを変える
ウォールドアでそれぞれが心地よく

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<専有面積35.89m²のマンションに設置されたウォールドアの事例>
リビングと洋室の間に設置されたウォールドアを開けた様子
プラウド板橋区役所前」モデルルーム(2021年6月撮影)

ウォールドアとは、間仕切りができるドアのことで、開閉壁とも呼ばれています。ウォールドアは床から天井までの高さがあるので、閉めれば壁のように部屋を分けることができ、開ければ大空間になります。

こちらの写真は、専有面積35.89m²のマンションのモデルルームに設置されたウォールドアです。

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ウォールドアを閉めた様子

ひろびろとした中でくつろぎたい時、静かに仕事に集中したい時、落ち着いてぐっすり眠りたい時、またゲストを招きたい時など、シーンに合わせてウォールドアを開閉すれば、その時々で使いやすい間取りにできます。

ウォールドアを使えば、ひとつの生活空間を何通りにも使い分けができるようになるので、限られた床面積の中で自分にとっての最適なミニマムライフが送れます。

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半透明のガラス入りの引き戸で間仕切りをするアイデアも。
プラウド新虎通り」モデルルーム(2021年9月21日撮影)

こちらは、半透明のガラス入りの大型引き戸で、リビングと洋室の間仕切りをしたモデルルームの事例です。

ガラス入りの戸なら閉めたままでも、それぞれの部屋の明るさを確保しやすく、空間に奥行きや広がりを感じることができます。

他にもルーバー付き引き戸で家の中の風通しをよくしたり、鏡付きにして部屋を広く感じさせたり、ガラスのデザインにこだわってインテリアのアクセントにしたり。間仕切り戸の工夫で、更に快適で美しい空間になります。

ひとつの空間を複数の用途で使う
ぬけ感を意識した家具でゆったりと

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ダイニングとリビングを兼用したラグジュアリーなラウンジスタイル。ボリュームがある座面と背もたれでゆったりと座りながら、ぬけ感のある足元のデザインで床を見せ、部屋を広く感じさせてくれます。(コーナーソファ「OP 09」、LDチェア「OP 09」、ダイニングテーブル-受注生産品「ドルチェ 110cm 丸型」 / IDC OTSUKA

こちらの写真は、ダイニングとリビングをひとつにまとめた「ラウンジスタイル」です。ひとつの空間を複数の役割で使いこなせば空間にゆとりが生まれ、限られた面積でも快適に暮らすことができます。

本来、くつろぎの空間に食はつきものです。ソファ兼ダイニングチェアのゆったりとしたLDチェアやコーナーソファ、円形テーブルを組み合わせれば、のんびりくつろぎながら食事を楽しむ空間になります。

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モデルルームでのインテリア事例。MOCHAのFRAME付ソファ。1100φサイズ/ ALGORHYTHM「プラウド板橋区役所前」モデルルーム(2021年10月8日撮影)

面積が限られたマンションで悩みの種になるのがソファです。大型ソファはゆったりと座ることができますが、ともすれば部屋全体が窮屈な印象になってしまいがちです。

こちらはコンパクトな間取りでも圧迫感が無く、くつろいで座ることができる円形ソファです。ぬけ感のある背もたれのデザインと、床の四隅を見せる円形のフォルムが、部屋にゆとりを感じさせてくれます。

椅子やソファはロースタイルを意識し、また背もたれや足元の視線の抜けを意識して選ぶと、部屋が広く感じられるようになります。

また最近、マンションのソファ選びで増えているのが、比較的コンパクトなソファとオットマンの組み合わせです。オットマンはインテリアのアクセントにもなり、また場所を取らずにゆったりと足を延ばして座ることができます。

収納は徹底的に効率アップ
今すぐ使わない物は手元に置かない選択肢も

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LDの壁面を余すことなく活用した多機能な壁面収納の事例。システムの中にダイニングテーブルもセットしています。面材やパーツが豊富に揃っているのでインテリアに合わせて様々なスタイルを作ることができます(ギャラリー収納

限られた床面積で快適に暮らすためには、効率のいい収納計画を立てることが大切です。

こちらは、LDに設置された多機能な壁面収納です。テレビボード、本棚、日用品庫、食器棚など、さまざまな機能をひとつに集約し、壁一面に床から天井まですき間なく設置することで、空間を徹底的に有効活用できるようになっています。

ダイニングテーブルもシステムの中にセット。他にも、デスクを選んでワークスペースにしたり、ワインセラーなど趣味のコーナーを作ったりなど、自分の生活スタイルや部屋に合わせて一番快適な形にできます。

また今すぐに必要が無い物は手元に置かないというのも、限られた床面積で快適に暮らすための選択肢のひとつです。欲しい時に自由に出し入れができる「宅配型収納サービス」を上手に利用するなどで、必要な時だけ手元にあるようにすれば、毎日をスッキリと暮らすことができます。

アイデア次第で限られた面積でも快適に暮らすことができます。部屋のすみずみまで目が届きやすく、本当に必要な物だけに囲まれた暮らしこそ、ちょうどいいミニマムライフ。人生を積極的に楽しみたいと考える現代人にぴったりのスタイルと言えるかもしれませんね。

※掲載の情報は、2021年11月時点の情報です。

※コラムの内容や掲載商品は執筆時の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認ください。実施する際は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。

Yuu

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。